国内では、オリンピックムードでちょっと影が薄いですが、2月14日にアメリカで乱射事件がありました。

銃の乱射事件があるたびに、なんで銃の規制をしないのだろうといつも思ってましたが、
冷泉彰彦さんのメルマガと、映画ノクターナルアニマルズをとおして、なぜ銃規制が進まないのか、少しは納得できるので、そんな話です。

冷泉さんのメルマガ 一部要約

村上龍が編集長として発行してるメールマガジンJMM(ジャパン・メール・メディア)内で、隔週土曜日配信されている、冷泉彰彦さんのコーナー;from 911/USAレポートってのがあります。
ryumurakami.com

(気付いたら、購読し始めてからかれこれ7年近く経ってました。)

2月17日に発行された、第761回が「銃規制論はどうして敗北し続けるのか?」というテーマの内容でした。
過去の乱射事件でも、似たようなテーマの話があった記憶があります。今回の銃規制の話を読んで、改めて自分の中で納得できました。

保有派の人々について述べられていることを要約します。

保有派は、「恐怖」と「反権力」が根底にあり、銃を持っているとのこと。

恐怖:
中西部の農業地帯や山岳地帯では、コミュニティが拡散している地理的事情により、警察力が弱く、保安官や自家武装で犯罪を抑止・制圧している。
犯罪に対する恐怖心を和らげるために銃を保有してます。
さらに、銃を携行してることを誇示することで、犯罪を未然に防ぐ役割も果たしています。
隠し持ってても意味がない。


反権力:
一方で、都市部にいるリベラル派の人達には、上記のような恐怖心が共有されていません。
銃規制の機運が高まると、保有からしてみると、都市部の偽善者たちが、メディアや政治を操作している印象を受け、対立が更に深まります。
保有派は、生命財産の防衛、意見の対立する中央政府からの精神的自立を求めるようになります。


さらにメルマガでは、銃規制派の機運が高まると、逆に銃の販売数が高まる話など、かなり興味深い話を展開してますので、そちらに関してはメルマガを読んでください。興味深いです。


映画 ノクターナルアニマルズから共感できる銃保有派の気持ち

さて、たまたまみたノクターナルアニマルズという映画が、銃保有派の気持ちを理解する更なるきっかけになったので、そのご紹介です。

www.youtube.com


何もない荒野を家族で運転してると、ガラの悪い地元連中に絡まれて、奧さんと娘が拉致られます。

周りには何もなく、誰も助けてくれない。

ぼくが文章にすると端的で緊張感がないですが、父親の立場で進むストーリーに、見てる方はハラハラするし、悲しくもなります。

自分が父親だったら…

地元の保安官が動き出すのは、1日過ぎた後。


クルマのダッシュボードの中に、自衛できるものがあれば、もし、拳銃があったら違ったのかなぁ。
と、考えずにはいられなかったです。


というわけで、柄にもなく社会派な投稿でした。


映画自体、破局した夫婦の感情が、全く別の家族のストーリーを通して描かれる斬新なスタイルでかなり楽しめます。
見終わったあとのテンションはガタ落ちしますので、ご注意ください。

以上!