【書籍レビュー】柚木麻子「バター」複雑になってしまった人間関係の追体験
付き合い始めや、結婚前のカップルにおすすめです。
うまくいってない、様々な形の人間関係を追体験
先週から、柚木麻子週間でした。 中でも「バター」は、ハラハラドキドキしながら、スリル満点、楽しく読めました。(たまにゾクっと怖くなるのも面白かったです。)
結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。
恋愛、夫婦、家族、友情のいろんな形の人間関係が登場します。
ジェンダー問題も、さらっと取り上げられてます。
どちらかというと、男女差別とかには理解がある方だと思ってましたが、日本女性の生きづらさについて、改めて気付かされました。
読んでて一番痛感したのは、夫婦やカップルが男と女である以前に人間であるということです。
男性、女性とカテゴライズし、一般的に言われてることに落としこんだり、比較したりせず、 世界にたった一人の人間であることを認識して、お互いに考えていることを伝え合い、理解していくことが、大切なんだと思いました。
この歳で、この本に出会えて本当に良かったです。
本の影響で最近、バター醤油ご飯ばかり食べてて太りました。
以上! 今宵はこちら、HONNE の Me & You feat. Tom Misch