【書籍レビュー】「精霊の箱チューリングマシンをめぐる冒険」を読んだ。

コンピュータの基礎理論も同時に楽しめる、異色の異世界物語。

入門書としても小説としても楽しめる

コンピュータの基礎理論が魔法の概念として存在するファンタシー世界の物語。
謎解きや手に汗握る魔法バトルでその世界観にドハマリ。すぐに上巻を読み終えてしまい、急いで下巻を買い、読了した次第です。

魔法や精霊世界という形で、コンピュータの基礎理論がビジュアライズされてるのがこの本の醍醐味の一つ。
一見、読者を選びそうな内容ですが、基礎理論を知らない人にもその概念を理解できるよう図解も多く、一方、すでに馴染みがある人は魔法バトルへの転用など、表現の豊かさに面白味を感じると思います。

コンピュータの概念を織り込んだ世界観だけでなく、苦難を乗り越えて成長する主人公に感情移入せずにいられない、王道ながらも一度読み始めたらのめり込んじゃうストーリー。

他の登場人物の描写も丁寧で、それぞれ魅力的に描かれてるので、読み終えたあとに続きがないことで少し寂しい気持ちに。こんな気持は久しぶり。
アニメ化されててもおかしくない。

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精霊の箱上: チューリングマシンをめぐる冒険

新米魔術師になって数か月．ガレットの前にはさらなる波乱万丈の運命が待ち受けていた――『白と黒のとびら』第2弾は，チューリングマシンがテーマ．主人公をはじめとする様々な登場人物とともに，「計算」の本当の姿、またそれにまつわる数々の話題に親しもう．

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精霊の箱下: チューリングマシンをめぐる冒険

錬金術、偽呪文、土人形の討伐、巨大織機の破壊…新米魔術師ガレットに次々と襲いくる苦難と試練。前作からさらに広がった世界のなかで「計算」と「コンピュータ」の基礎を学ぶ。ヒット作『白と黒のとびら』待望の続編。

ちなみにチューリングマシンについては下記を参考にしてください。※知らなくても全然読めます。