90年代論

それぞれの90年代体験談

各分野の専門家(?)が6ページくらいで、それぞれの視点から、90年代について論じてます。 文量に制限があるからか、突っ込んだ話はなく、体験談のような感じです。

特に印象に残ってる部分をピックアップします。

安定からやりがいへ 「やりがい搾取」のタネは90年代にまかれた

世襲制の商店街に代表される、自営業。企業に勤める、サラリーマン。大まかに二種類あった、安定した仕事の選択肢が、ショッピングモールなど自由主義の進出とバブル崩壊により、衰退します。

そのような中、若者の希望になったのが、IT業界などからうまれた、ベンチャー企業や、今で言うフリーランスなど、何をするかに重点を置いた、やりがい重視の新しい仕事でした。

ただし、2000年代に入ると、やりがいにあふれる新しい働き方の裏にあるのは、低賃金の長時間労働であることが、明るみになり、希望ではなく、かつてよりもさらに過酷である事を痛感します。

以降、大企業のサラリーマンになろうとする安定志向の人が増える一方、企業側ではバブル崩壊以降、年功序列や終身雇用制度が破綻してしまっていまい、ニーズを満たせません。昔のように、サラリーマンは安泰というわけでもないのに、安定を求める人々!←今ここ

そこで、過去の安定には戻れないので、90年代に、みんなの希望として現れた新しい働き方、というのを改善していかなきゃね、ってのが結論でした。

個人的に面白いと思ったのが、本題とはあまり関係ないのですが、90年代までの自営業の代表的存在として商店街があった、という話です。

どっちかというと、自由競争は認めてる方で、商店街が大資本に負けるのは、今の社会の仕組み上、しょうがない気がしてます。

ただ、商店街は、再チャレンジするチャンス(日本には少ないとされる)を与えてくれるシステムの一面があったというのは、興味深い話だと思いました。 要は、商店街があった頃は、若い頃、やんちゃしてたとしても店を継ぐ、という選択肢があったのです。もちろん全員ではないですが。

あくまで推測ですが、昔の漫画で見るような、爽やか不良少年がいなくなった原因が、商店街の消失だったりするかもしれないですね。逆に、今は将来不安を抱えた、ガチ不良が増えてたりするかもしれないですね。

あと、もし今後ネット通販がショッピングモールを衰退させたら、ヒューマンライクで個性的な商店街は復活するんでしょうかね。それぞれの街が個性的になって、画一化された地方に特色が戻って、楽しくなる気がします。

もう一箇所面白い部分があったのですが、長くなっちゃいましたので、そっちは、また今度にします。

最近のヘビロテ

西海岸系のネットラジオ。 Soulectionっぽい。序盤のDJ Deckstream とか懐かしい笑。ClairoのBetterからのつなぎがいい。

以上!!